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不妊検査および治療でよくあるご質問

不妊検査および治療でよくあるご質問

不妊治療にはいつから通いはじめたらいいですか?通院の時期を教えてください。

いつからでもできる検査はありますが、効率的に検査を行うには2、3ヶ月基礎体温をつけた後生理中の期間(2日目から5日目の間くらい)においでくださると良いでしょう。その他には、排卵日の頃や排卵後1週間くらいの高温期に来て頂いてもタイミングよく検査が始められます。

主な検査時期は以下の4回です。月経中(2~5日目):採血、月経直後(月経開始から7~11日目):卵管造影、排卵期:卵胞計測、頸管粘液検査、フーナーテスト、高温期中期:採血

検査費用はどのくらいかかりますか?

不妊症でお悩みの方のところで概算の検査料はお示ししてありますが、合計で2~3万円位です。転院の方で他院での検査データご持参の方では重複して検査することは避けるようにしています(年数が経っていれば再検査が必要なこともあります)。東京都在住の方で女性が39歳以下であれば5万円までの不妊検査等助成金が受けられますので、その範囲の中で十分検査可能です(人工授精などの治療が必要になると5万円を超える場合があります)。

不妊検査には保険適用出来ない自費の検査が結構あり主に以下のものがあります。 卵胞計測時の超音波検査(誘発剤使用時は月2,3回まで保険)1回目1650円2回目660円 抗精子抗体5500円 詳細な精液検査5500円 卵管造影時の枚数超過の撮影1枚220円(2,3枚までが限度)卵管造影時の鎮痛剤抗生剤各110円 気泡を用いた超音波卵管通水(フェムビュー)22000円 慢性子宮内膜炎検査(CD138:16500円 EMMA(ALICE同時可能)50000円 ALICEのみ39000円) 手術時の術前HIV検査2700円 これらはあくまで当院のみの価格設定です。

人工授精を希望していますがどのような治療ですか?

主に4つの原因で行います。1.精液異常(少ない、運動率が低い、等) 2.性交障害 3.頸管因子(粘液不良、フーナー不良) 4.機能性(原因不明)不妊。濃縮した精子を細いチューブを用いて子宮内に注入しますので普通にセックスした場合より大量の運動精子が卵管内に到達することなります。1回あたりの妊娠率は数%(排卵誘発剤を使用して複数個の卵胞を排卵させると15%程度。人工授精で出来る方の8割は4回目までで出来るというデータがあり、6回まででほぼ妊娠は頭打ちとなりますので、それ以上の繰り返しはお薦めはしません。費用については令和4年4月から保険適用で5,460円です。当院では時間外で(朝は8時夜は19時30分に(土曜夕方は17時)数日の禁欲後の状態で2時間以内に採取した精液を持参)行っています。数%程度の方に処置後の出血や痛み、1%未満の方に子宮内感染が起こることがあり感染予防の抗生物質を内服して頂きます。当院では精液の状態により、単層法(元気な精子だけを選択的に集める方法)、洗浄濃縮法(精子が元気になる培養液を用いて洗浄し遠心分離機で濃縮する方法)、スイムアップ法(ミグリスという特別な器具を用いて自然に元気な精子が集まるのを待つ方法)という3つの方法を使い分けています。スイムアップ法以外の方法では持参後1時間程度で濃縮が完了し、注入して数分間安静ののち終了となります。人工授精当日は入浴、性交、飲酒は避けて頂きます(シャワーは可能です)。仕事をお持ちの方は出勤は可能です。人工授精翌日からは入浴も性行為も可能です。排卵が遅い可能性がある方や性交によって授かった感じを持てた方が良いご夫婦は性行為をして頂いても良いと思います。

漢方薬やサプリメントは不妊に効くのでしょうか?

体質を改善することが妊娠に結びつくことはよくありますので、体質(漢方医学では証といいます)に合ったものを選べば効果が現れやすくなり、即効性があるものも多くあります。主に処方しているのは、男性で精子に元気が無い方では補中益気湯や十全大補湯、女性では冷えに対して当帰芍薬散や温経湯です。しかし、エキス剤(保険で出せるもの)の効果には限界もありますので、漢方単独での不妊治療をご希望の方には専門施設をご紹介します。

サプリメントについては、女性では圧倒的に葉酸を飲んでいる方が多く、男性では亜鉛やマカが多いです。しかし、それ以外にも必要な栄養素はたくさんあります。あまりに多く飲むのは経済的にもかなり負担ですので、基本的にはホームページのバナーから購入可能なプレグナ、PQQをお薦めします。しかし、もっと費用がかかっても良いから効果が上る可能性があるものをという方には、多嚢胞性卵巣症候群の方や精子無力症の方、細菌性膣症や子宮内膜炎の心配がある方など個別にお薦めのサプリメントをご紹介します。当院に在庫があるものと無いものがあります。さらに詳しくはサプリメントの項目をご覧下さい。

卵管造影検査を予約したいのですが?

院内にレントゲンが無く通気や通水しか行っていないクリニックから卵管造影希望で紹介されて来られる方が多くいらっしゃいます。

通気や通水検査で異常なしでも、卵管造影を行うことで出来やすくなる方は結構いらっしゃいます。検査後6ヶ月以内で35歳未満の方の場合15~20%程度とお考え下さい。受精は卵管内で起こりますので、お風呂のパイプ掃除的なイメージで中がキレイになるためだと考えられます。

卵管造影は基本的に予約検査で可能な時間帯が決まっていますし、月経周期で可能な時期も月経終了直後~2,3日以内がベストなタイミングとなります。ですので、一度予約のために受診して頂くか、またはメール相談コーナーから次回月経予定日と終了予定日を記載してメールを頂くようにお願いします。受付に電話を頂いても次回月経の予定日がはっきりしていない場合は予約をお取りすることが出来ない場合があります。

また、当院では子宮、卵管の筋肉の痙攣を予防して検査がスムーズに行えるようにブスコパンという鎮痛剤を検査1時間前に内服して来て頂いておりますので(通常の鎮痛剤のバファリンやロキソニンといったものより卵管造影前はブスコパンの方が良いと考えています)、結局は痛み止めを取りに一度ご来院頂く方も多いのでご了承下さい。

検査費用は水溶性造影剤イソビストの場合5千円程度(鎮痛剤抗生剤などの自費分も含めて)、油性造影剤リピオドールの場合8千円程度(自費含め)ですが、経産婦の方で子宮が大きく造影剤が2本必要になった方では追加造影剤代は自費で頂きます(リピオドール18000円、イソビスト9000円)。

イソビストは水溶性で体に残りにくくアレルギーや塞栓症を起こす危険性が低いため、アレルギー体質や甲状腺機能異常の方に使用する事が多いですが、検査後の妊娠率ではリピオドールの方が高いという報告があり、治療としての効果を期待してリピオドールを希望される方もあります。しかしリピオドールは稀ですが長期にお腹の中に残存して癒着の原因になったり甲状腺機能低下の原因になったり、血管に造影剤が入ると(1~数%程度で検査中に起こります)ごくこく稀に塞栓症の原因になってしまう場合もあります。当院での使用率は半々程度ですが、特にご希望がない場合はイソビストを使用させて頂きます。

ヨードアレルギーの方では超音波で気泡を診るフェムビューという器具を使用した通水が可能です(自費2万円:超音波検査代等は別途必要)。

体外受精をする場合は、どこを紹介してもらえるのですか?

ご希望の施設がある方はそちらへご紹介いたします。当院の不妊治療連携施設として契約させて頂いているのは立川市にある井上レディースクリニックですが、他にも立川、府中、国分寺近辺の体外受精を実施されている医療機関は多数ありますので、その中から選んでいただきます。

日帰り手術は安全でしょうか?

当院では不妊に関連しては、麻酔下卵管造影、子宮鏡下手術(ポリープや筋腫を切除)、卵管鏡下卵管形成術などを行っていますが、これらは同一の麻酔方法(マスク換気による全身麻酔法:麻酔科標榜医取得のための研修で十分に精通しています)で行っています。万が一換気が不十分になった場合には気管内挿管をする準備は常にしてあります(麻酔をかけることがリスクになる可能性が高い高度肥満の方や合併症のある方などでは手術をお断りする場合があります)し、現在までのところ経鼻エアウェイの挿入だけで全ての方が事故なく麻酔手術を完遂されており、十分に確立された麻酔方法で安全に行えるものと確信しています。

子宮口を拡張する必要性のある子宮鏡手術では頸管拡張がしっかりできることが重要ですが、拡張するための器具も極細ラミナリア、ラミセル、ダイラソフトと数種類取り揃えて確実に頸管拡張を行い安全な手術が可能です。また子宮鏡に関しては術後の合併症を減らすために、より安全なバイポーラー子宮鏡を導入しています。もちろん当日に日帰りで帰宅するのが心配な方は入院可能な施設への紹介を行います。

 

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