最近40歳を過ぎた方で妊娠希望の方が多く見えます。私も今42歳で夏で43歳になりますので、同世代を応援したい気持ちでいっぱいなのですが、やはり現実が厳しいことは認識して頂きたいと思います。1年1年どんどん妊娠率が下がりますので、早め早めの対応が必要なのは言うまでもありませんが、いくつか原因と思われることがあった場合には迷います。

もちろん年齢が上がっても原因をひとつひとつ潰していく、という原則は変わりないのです。しかし、ひとつの原因を修正してタイミングを合わせてうまくいくか待ってみる、という時間の余裕がない場合が多いです。ですので、やはり体外受精をおすすめすることが多くなると思います。

一般治療ではタイミングを合わせたあと、受精したのか、着床がだめなのか、などの肝心のところはブラックボックスの中で、全くわからないので、祈りながら待つしかないのです。40代の方では、特に、良好な卵子が育っていて受精するのか、とか、受精卵が良好胚までそだつのか、筋腫がある方なども増えますので、着床がだめなのか、など、その辺を明らかにすることで対策を打てることがありえます。ですので、せっかく相談にみえても、すぐ体外受精をすすめ他院へ御紹介、ということもありえます。私の利益より結果を得ていただくことが当然優先です。DHEAやレーザー、漢方などはあくまで補助的なものと考えています。